バスケばっか見てるおじさん日記

バスケばっか見てるマンの観戦記録他。大阪エヴェッサブースターです。

橋本拓哉選手について思うこと

大阪エヴェッサ所属の橋本拓哉選手について、今思うことを記しておきたいと思って筆を取りました。彼が日本代表での遠征先で起こしてしまった買春事件の処分が決まる前に書いておきたいなと。

 

橋本拓哉選手は大阪エヴェッサのいわゆる生え抜きの選手。

188cmと日本人SGとしては背が高く、ペイント内に切り込んでいける得点能力に優れた選手で、大学に通うために離脱したこともあったけど、Bリーグの開幕とともにチームに帰ってきた。

 

Bリーグ初年度の2016-17シーズンの最終節、チャンピオンシップの最後の椅子をかけた戦いとなった、琉球ゴールデンキングス戦。

Game1の3Qまで素晴らしい得点能力を発揮し、琉球を翻弄する橋本選手の姿がありました。試合には負けてしまったけれど、本当に惚れた。

大阪エヴェッサの未来はこの選手が担ってくれるんだと。

つぎのGame2も琉球の勢いに飲まれる形で負け、掴みかけていたチャンピオンシップへの切符は大阪エヴェッサの手をすり抜けていった。

シーズンが終わった後のインタビューで、

「勝敗が既に着き試合終了を待つ何秒間かの間、砂を噛むような思いだった。あの悔しさは忘れない」
と語る橋本選手を見て、ブースターも同じ思いだと思うと同時に、頼もしさも感じた。
 
悔しさを晴らす筈だったBリーグの2年目、2017-18シーズン。
大阪エヴェッサは外国籍のトレントプレイステッド選手がシーズン前に大けがで離脱し急遽ジーノポマーレ選手が加入、シーズン開始2試合目にして補強の目玉だったグレッグスミス選手の負傷などの要因もあり、年内は低空飛行を続けた。
橋本選手も不慣れなポイントガードを任されたためか、成績は低迷しベンチから外れる日もあった。
本人も相当悔しかったんじゃないかなと思う。
後半、キースベンソン選手の加入やエグゼビアギブソン選手の復帰もあって、チーム成績が上向くと同時に、橋本選手は前半の悔しさを晴らすような活躍を見せてくれた。
 
大阪エヴェッサはギリギリで降格圏から脱出してシーズンを終え、突入したこのオフシーズン。
今野選手がオーナーとなった3x3のチーム、gera.osakaに加入した橋本選手はMVPに選ばれるなど実力を発揮してくれた。
 
ジョーンズカップでの代表にも選ばれ、日本チームにおけるスコアリーダーとなるような大活躍。
更にアジアカップの代表にも選出し、Game1、2ともにその得点力を発揮するだけでなく、ポイントガードとしての役割も十分に果たしていた。
 
2018-19シーズンはどんな活躍を見せてくれるんだろうか。
大阪エヴェッサからスターとなる選手が出てきてくれたんじゃないか。
凄く期待していたし、活躍を嬉しく見ていた。
エヴェッサブースターの皆も同じ気持ちだったんじゃないかな。
そう、買春問題を起こすまでは。
 
本人が会見でやっとつかんだチャンスと語っていたように、彼のバスケ人生はエリートコースとはかけ離れているし、努力してきたのも知ってる。
 
でも、彼は棒に振ってしまった。
スターへの道も。代表の資格も。僕らエヴェッサブースターの希望も。
今はそんなものはもう、ない。
特に橋本選手に期待していた子供達をガッカリさせたこと。
そして親御さん達に買春行為を子供達に説明させる羽目にさせたこと、
憧れの選手がそんなことをしてしまったことを説明させたことはとても酷い。
許せることじゃない。
 
彼が愚かにもしてしまったことをどうしたら取り返せるかは僕には分からない。
暗闇のコートで存在するか分からないリングに向けてシュートを打ち続けるようなものだ。
シュートを決めて、ポイントを入れたとしてもそれが終わりかはわからない。永遠に続くかも知れない。
 
今まで橋本拓哉選手が見せてくれたプレーの輝きは僕の心に残っている。
でも、君がしたことを許せる訳じゃない。
処分が軽くてシーズン頭から出場できるとしても、素直に応援はできないと思う。今は。
 
それでも。
それでも、いつか橋本選手を心から応援できる日が来ることを信じたいと、思う。
 
2019/04/22 追記
一年間となっていた橋本選手の謹慎はシーズン終盤、4試合を残したタイミングで解除されました。
どう起用されるかについては注目していたけど、選手紹介の順番も、出場の時間も扱いも、一番序列が下の選手に対してのそれだったけれど、個人的にはこれで良かったと思う。
なぜなら今季、60試合を試合に出られない拓哉のために枠を潰し続けてきたあいだ、ずっと戦ってきた選手たちを押しのけて出る権利はおそらくないと思うこと。
あとは、大阪エヴェッサがこの半年間、橋本拓哉を甘やかしていたわけではない、ということが垣間見えることが理由かな。
シーズン前に書いたこの記事から半年経って、今も怒っている部分はある。
まだスタートラインの前だとも思える。
犯してしまったことは覆らないけれど。
復帰した時、コートに立って復帰初得点を取った時の歓声は暖かかったから。
あの、おおきにアリーナ舞洲の景色を忘れずに、誰からも尊敬されるような選手になることを期待してます。
 
以下蛇足。
他のチームはジャカルタの買春仲間をそれなりの時間起用していたようだけど、それについては特に何も感想がありません。
贖罪の仕方はそれぞれと思うので。